今回はフライングと出遅れについて学んでいこうと思います。
学んでいくのにあたって『BOAT RACE オフィシャルウェブサイト』を参考にしました。
フライングと出遅れについて
参考:日本モーターボート選手会
『フライング』は、大時計の針がスタート時間を指す前にスタートしてしまうことで『F』と表記されます。
『出遅れ』は、大時計の針がスタート時間を指してから1秒以上たってスタートすることで『L』と表記されます。
フライングと出遅れを2つ合わせて『スタート事故』と呼び、スタート事故が起きなかったスタートは『スタート正常』と言われます。
各艇のスタートが正常だったかどうかは第1ターンマーク回ったあたりで競艇場にある大画面に表示されます。
スタート事故に関する選手への罰則は厳しいです。
特にフライングの罰則は厳しく、一定の期間にフライングが1回でもあると賞典レースへの出走が除外されます。
さらに、フライングをした回数によって以下の罰則が追加されます。
- 1回:30日間出走禁止
- 2回:出走停止期間に60日加算
- 3回:出走停止期間に90日加算
- 4回:出走停止期間に180日加算
1回の節で2回フライングをした選手には即日帰郷の罰則が下されます。
即日帰郷とは、2本目のフライングをした日のうちに地元に帰るということで、フライングをした選手のその節のレースは終了となってしまいます。
また、スタートタイミングよりも0.05秒以上早いスタートをした場合は、『非常識なフライング』と呼ばれ、1回目のフライングでも即日帰郷になります。
1回の節でを4回した選手は出走停止期間が長すぎるため、実質的な引退勧告がされることもあります。
競艇の選手はレースに出走することでお金を稼いでいるので、フライングによる罰則は生活の面でかなり厳しいものになります。
スタート事故の買う側への影響は?
選手には罰則が与えられるスタート事故ですが、買う側への影響ももちろんあります。
スタート事故を起こした選手が絡んだ舟券は、買った人に全額返還されます。
お金が返還されるので、オッズも再計算されることになり、想定していたオッズよりも低いものになることが多いです。
思わぬスタート事故によって的中しても旨味のないレースになってしまうのはたまったものではないですよね。
また、スタート事故の判定が第1ターンマークの攻防よりも後に行われるのも気になります。
フライングをした艇に巻き込まれて順位が落ちた艇に関しては何のフォローもありません。
自分が買った舟券の艇がフライングした艇に進路を邪魔されたりしたら嫌ですよね。
スタート事故に関する買う側への影響は競艇のルールが変わらない限りどうしようもありません。
競艇選手の皆さんには、スタート事故をしないように注意してほしいと願うばかりです。